日本を代表する栄養ドリンク「ユンケルシリーズ」。薬局にならぶユンケルシリーズの中でもちょっと変わった「ユンケルD」。ユンケル黄帝液〇〇でもなく、ユンケル黄帝〇〇でもなく、ユンケルローヤルでもなく、「D」。
様々な成分が入っているユンケルではなく、イカリソウ・オウセイという生薬が多く配合されたユンケルなんです。今回はその「ユンケルD」について紹介します。
目次
ユンケルDとは?
1960年代に発売された「ユンケル黄帝液」。今までに様々なシリーズが出ています。「ユンケルD」は「ユンケル黄帝液」「ユンケル黄帝ゴールド」に続いて、1980年に発売された古くからあるユンケルなんです。
パッケージにも「黄帝」ではなく「黄精」と書かれていて、「え?まがいものなの?」と思った人もいるようですが、これは「黄精(オウセイ)」という生薬のことです。「ユンケルD」はユンケル黄帝液に比べて様々な成分が入っているのではなく、この「オウセイ」と「イカリソウ」という2種類の生薬をたっぷりと配合されたユンケルなんです。
ユンケルDの外観
ユンケルDはユンケルシリーズらしくゴールドのパッケージ。ユンケルシリーズのゴールドの中では、一番黄色っぽく明るいゴールドのパッケージです。
特徴は「D」に冠をかぶせたロゴ。これかわいいですよね。
上部には「黄精」の文字。これは「オウセイ」という生薬のことです。下部にはユンケル黄帝液のように様々な生薬が描いているのではなく、「黄色」と「淫羊藿」のイラストが描いてあります。淫羊藿は日本名で「イカリソウ」のことです。
中の瓶のラベルも明るいゴールドと茶色の配色で、ちょっとレトロな形が他のユンケルとちょっと違います。
ユンケルDの効能・効果
正式な記載では
〇滋養強壮
サトウ製薬公式HP
〇肉体疲労・病中病後・食欲不振・栄養障害・発熱性消耗性疾患などの場合の栄養補給
〇虚弱体質
と書かれています。
ここに書かれている内容は、基本的に内容はユンケル黄帝液と変わりませんね。
ユンケルDの成分
ユンケルDの成分を見るのに、「ユンケル黄帝液」と比較しながら見ていきましょう。
成分 | ユンケルD | ユンケル黄帝液 |
---|---|---|
オウセイ流エキス | 1,000mg | ― |
イカリソウ流エキス | 1,000mg | ― |
ニンジンエキス | 100mg | ― |
ニンジン乾燥エキス | ― | 10mg |
ハンピチンキ | 100mg | 100mg |
ビタミンB2リン酸エステル | 5mg | 5mg |
ビタミンB6 | 10mg | 10mg |
ビタミンB12 | 50μg | 50μg |
ニコチン酸アミド | 5mg | 5mg |
ビタミンE酢酸エステル | 10mg | 10mg |
無水カフェイン | 50mg | 50mg |
ジオウ乾燥エキス | ― | 30mg |
シベットチンキ | ― | 250mg |
ゴオウチンキ | ― | 250mg |
ローヤルゼリー | ― | 100mg |
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム | ― | 120mg |
セイヨウサンザシエキス | ― | 3mg |
ビタミンB1硝酸塩 | ― | 10mg |
パンテノール | ― | 10mg |
この表を見ると、「ユンケル黄帝液」の方が様々な生薬や成分が入っています。「ユンケルD」の方にだけ入っているのは、オウセイとイカリソウの2種類、しかしこの2つの成分がそれぞれ1,000mgも配合されています。この2つの成分を摂るための栄養ドリンクと言えます。
このオウセイには血圧降下、強心、降血糖作用。イカリソウには補精、強壮、鎮静のほかに、インポテンツにも効果があるとされています。あまり強くうたっていませんが、精という部分にこだわったユンケルと言えます。
ユンケルDの口コミ・評判
ユンケルDの評判は、「ユンケル黄帝液よりも甘くて飲みやすい」「ユンケルD効いた!」と飲んだ人にはイイ評判なのですが、あまり多くに人に飲まれていないようです。
微妙に高いですからね。
ユンケルDの値段
ユンケルDの値段は希望小売価格で1,457円。薬局で800円前後で売られていることが多いようです。
400円前後でユンケル黄帝液が買える。もうちょっと出せば、「ユンケル黄帝ロイヤル」などの上のクラスのユンケルが買える。青のユンケルなど新しいユンケルも買えるし……。となんとも微妙な値段です。
しかし、イカリソウとオウセイが1,000mgも入っているユンケルですから、その成分の強精という部分を信じれば、そういう時に積極的に飲みたいユンケルです。